活動報告

新年の御挨拶 北海道食品衛生協会長より

新年の御挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

会員の皆様には、日ごろから自主衛生管理の向上に御尽力いただいてることに心より敬意を表しますとともに、当協会の事業に対し格別なる御支援を賜り、厚く御礼申し上げる次第です。

昨年1年を振り返りますと、スポーツ界では大谷選手の2年連続のMVP受賞やパリオリンピックでの日本人選手の大活躍など明るい話題に溢れていましたが、全体を見ると、年明け早々の能登半島地震による被害、過去最高の猛暑、少子高齢化の加速、GDPの世界第4位転落等々、将来に不安を抱かせるニュースが多かったように思います。

特に能登地方においては1月の地震に続いて9月には豪雨災害に見舞われ、住民の方々にはつらく悔しい思いをされた1年であったと推察いたします。改めて心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を願っていおります。

一方、石川県食品衛生協会さんのホームページを拝見すると、食品営業者向けに「水害時の営業再開に向けた準備と注意事項」という記事が掲載されていました。自然災害という住民共通の逆境の中で、行政と協力して施設内の洗浄消毒や停電の場合の品質管理について注意喚起を行うなど、安全な食品の提供に向けて無心に活動されており、その様子に胸が熱くなりました。皆様が御尽力されているお姿を見て、ともすれば通常時には気が付かない食品衛生協会の社会的使命と存在意義を再確認することができ、勇気をいただいたように思います。

近年、食品衛生協会においては会員減少の加速化や財源の不足、食品衛生指導員の高齢化等々、様々な問題が表面化するとともに、一方では、令和3年6月から本格施行された「HACCPに沿った衛生管理」の定着に向けた取り組みが求められています。

道食協においても、食協あり方検討委員会や各ブロック連絡協議会などで皆様からいただいた御意見を基に、今後の食協のあり方について検討しているところですが、やはり会員の増加や財源の確保に特効薬はなく、「あんしんフード君」などの共済事業やHACCPの普及を目的とした「食の安心・安全・五つ星」事業など、まずはできることに注力し、少しずつ実績を積み上げていくことが肝要ではないかと考える次第です。

私の所属する室蘭食品衛生協会では、今年度から「食の安心・安全・五つ星事業」に取り組んでいますが、当初は不安な気持ちもあったものの、今では組織の活性化を肌で感じており、勇気をもって「はじめの一歩」を踏み出して本当によかったと思っています。

2025年は巳年です。何かと嫌われることの多いヘビですが、脱皮を繰り返して成長することや生命力の強さから「再生」「復活」「長寿」を象徴する縁起のいい動物とも言われています。本年が食品衛生協会にとりまして、古い皮を脱ぎ捨てて新たな成長につながる1年となりますこと、そして皆様の御商売がより一層繁栄されますことを心からお祈り申し上げまして、年頭の御挨拶といたします。

公益社団法人 北海道食品衛生協会

会長 安宅 修治

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